つくし野剣道育成会 指導スタッフN

つくし野剣道育成会 指導スタッフ

簡単にこれまでの当会と御自身の経歴を教えてください。

 5歳からつくし野剣道育成会(以下、当会)で剣道をはじめ、これまで続けております。当会は当時から地域の青少年の育成に寄与することを目的に活動していた団体で、つくし野、南町田、鶴間、金森、小川、成瀬、長津田付近にある小中学校(※)に通学している子が常時30~40名程度在籍し、活動しています。

 私は現在までずっと、学校や勤務先の剣道部の活動と合わせて当会でも稽古を続けてきました。社会人になってからは私自身が当会で指導いただいたことや、学校等の活動を通じて得た経験を伝える立場として、仕事、家庭(3児の父です)とも両立しながら当会の活動に携わっています。

※これまで在籍していた会員が通学している小学校、中学校

  • 町田市立つくし野小学校
  • 町田市立南つくし野小学校
  • 町田市立南第一小学校
  • 町田市立南第二小学校
  • 町田市立南第四小学校
  • 町田市立小川小学校
  • 町田市立鶴間小学校
  • 町田市立成瀬中央小学校
  • 町田市立南成瀬小学校
  • 町田市立成瀬台小学校
  • 町田市立つくし野中学校
  • 町田市立南中学校
  • 町田市立南成瀬中学校
  • 町田市立成瀬台中学校
  • 横浜市立長津田小学校 (横浜市緑区)
  • 横浜市立長津田第二小学校 (横浜市緑区)
  • 横浜市立田奈中学校 (横浜市緑区) 

御自身の主な戦績を教えてください。

 社会人になり指導の立場で当会で稽古するようになってからのものは以下です。
 団体戦のみご紹介します。

  • 関東実業団剣道大会 ベスト16 (勤務先の選手として出場)
  • 東京都剣道青年大会 2位1回3位2回 (町田市の代表選手として出場)
  • 西東京剣道大会 2位2回3位2回 (町田市の代表選手として出場)
  • 東京都市町村総合体育大会 優勝1回ベスト8 3回 (町田市の代表選手として出場)
  • 武相地区剣道大会 優勝1回3位1回 (町田市の代表選手として出場)
  • 町田市剣道大会 優勝1回3位4回
  • 町田市民体育祭剣道大会 優勝1回 3位3回

指導に携わってからの子供たちの戦績を教えてください。

 子供たちがよく頑張ってくれていて、ありがたいことに町田市では上位入賞を継続しております。結果として町田市の代表選手に選抜され、西東京大会や東京都の大会にも出場している小学生、中学生も毎年複数人います。

◯当会の代表選手として出場した大会

  • 町田市剣道大会 小学生、中学生混合団体戦 優勝5回、2位3回、3位2回
  • 町田少年剣道大会 小学生、中学生混合団体戦 優勝5回、2位2回、3位1回
  • 東京都道場少年剣道大会 ベスト16 1回
  • 全国道場少年剣道大会 コートベスト16 1回
  • 全日本少年少女武道(剣道)錬成大会 コートベスト8 3回

◯町田市の代表選手として出場した大会

  • 西東京剣道大会 小学生の部 2位1回3位1回 中学生の部 3位2回
  • 東京都少年剣道大会 小学生の部 決勝トーナメント進出1回

現在、どんな体制でどんなこと意識して指導をしていますか?

◯当会で剣道を始めた皆さんの“先輩”が教えています!

 私を含め「当会で剣道を始めて、大人になっても剣道を続け、それぞれの勤務先や学校で活躍している会員」が指導をしています。幼少期に当会で指導いただいたことをベースに、自身が当会以外の活動の場で経験したことも踏まえて、各会員と密にコミュニケーションをとりながら稽古をしている点は、近隣の他団体には見られない当会ならではの特色だと思います。

◯「進取果敢」の実践。剣道以外にも通じるようにたくさん考えます!

 特に意識していることは、剣道の技術を伝えることはもちろんですが、当会の手拭いや団旗に刻まれた「進取果敢」の言葉の通り、剣道を通じて『目標達成に向けて必要なことを考え、決断して実行できるようになる』ことを目指していることです。

 そのため、指導スタッフから一方的に稽古内容を指示して、指示通りに身体を動かす/竹刀を振るのではなく、「何を身に付けるための稽古か?」「どういったことに気を付けて取り組むのか?」、「今、チーム全体に必要なことは何だろう?」といったことを各自で考える時間を設け、指導スタッフから会員に問いかけを行いながら稽古を行っています。剣道以外の場でも、大きくなっていくとこのようなことを考えた上で行動することが必要になる場面が増えてくると思います。そういった時にも自分を見失わずに考え、行動できるように、当会の活動を通じて経験を積んでほしいと考えています。

◯「振り返りの場」を利用して仲間とコミュニケーションをとります!
 考えて行動して終わり!ではなく、きちんと振り返って次回の稽古につなげることであったり、周囲の話を聞くことや、周囲に自分の意見を「伝わる」ように発信する経験も積んでもらいたいと考えています。そのため小学生、中学生には、毎回の稽古終了後に集まってノートに「稽古中に教えてもらったこと」を記録する時間を設けています。稽古中に全体に伝えた内容を皆で確認したり、個別に先生から教えてもらったことを他の仲間にも共有して、『自分だけが上達する』ではなく、『チームの目標達成に向けて、皆で上手になる』ような意識の醸成にも努めています。

◯「自由時間」でチームワークの醸成!

 そしてもう1つ。剣道に限った話ではないですが、チームの目標達成に向けて、「チームワーク」は欠かせません。剣道には、『個人戦』と『団体戦』があります。特に『団体戦』で結果を出すためには、選手同士がお互いを知ることや、残念ながら選手になれなかった子も、選手と一緒に試合をするつもりで応援ができるような集団(チーム)を作ることがとても大切だと考えます。ただ、剣道の稽古中はなかなか「おしゃべり」ができず、周囲の仲間と関わりを多く持てずに稽古が終わってしまう、ということもあります。そのため、稽古後に時間の許す限り自由時間を設け、ドッヂボールやリレー等々、子供たち同士で遊ぶ内容を決めて活動しています。こういった自由時間を仲間と共有することで、一体感を醸成しつつ、周囲とのかかわり方も学んでいってほしいと思っています。

当会の活動を通じてどういう人間に成長してほしいですか?

 剣道以外の場においても周囲から信頼され、活躍できる人材になってほしいと思っています。そういった人材になるためにも、前問で回答した、『進取果敢』を実践できるようになって、自分で自分の将来を切り拓いていってほしいですね。そして切り拓いて進んだ進学先、就職先等では、所属した組織の目指す方向に向かって主体的に考えて行動できる人材になってほしいです。

 また、剣道は対人競技であることから相手に対しての「礼」をとても大切にしますが、日常生活でも剣道で学んだ「礼」をもって周囲と接することができるようになってほしいです。単に挨拶をする、感謝の気持ちを伝える、という目に見えるカタチだけの「礼」ではなくて、何事にも誠実に、責任をもって取り組むことができる、真の意味での「礼」を身に付けてほしいと思いますし、私も子供たちに当会で教えていただいたことやこれまで経験したことを伝えながら、師弟同行の精神で一緒に勉強していこうと思っています。

投稿者: masala

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